第115回 「ねじれ」の実態と克服策を改めて考える 政治アナリスト 花岡 信昭氏 2008年6月26日 日本法政学会の総会が6月中旬、大阪の近畿大学で開かれた。そのシンポジウムに招かれ、「衆参ねじれ」の実態について報告する機会を得た。政治ウオッチャーの視点でこの状況をどう見ているか、学術的報告とは程遠い内容になってしまったが、「ねじれ」とはどういうものか、日ごろ感じているままにしゃべった。 まず強調したのは、日本政治が体験している「ねじれ」の深刻さである。この通常国会を通じて、国政の停滞をもたらす「弊害」要因であることがはっきりした。この「ねじれ」はかなりの長期にわたって続く可能性がある。そのことをまず説明した。 「ねじれ」を生む背景となった第21回参院選(2007年7月29日投開票)の結果を改めて検証して見る。 これが参院選の結果だ。参院は総定数242議席。この半数121を3年ごと