線路の異常放置は合計９７カ所に　ＪＲ北海道　会見で社長謝罪 （09/22 19:50） ＪＲ北海道の野島誠社長は２２日、記者会見し、レール幅の基準値超えを放置していた問題などについて「お客様にご迷惑をおかけしていることをおわび申し上げます」と謝罪。同社がレール幅の異常を放置していた問題で、同社は幅や高さなどの異常を放置していた場所が新たに見つかり、放置は、これまでの分を含め、計９７カ所に上ると明らかにした。 また、渡島管内七飯町の貨物列車脱線現場のレール異常を放置していた保線の担当者が「（待避用の）副本線なので、本線より優先順位が後という意識があった」と、説明していると明らかにした。 野島社長は、自身の進退について聞かれ「考えていない。引き続き安全確保に取り組む」と答えた 前の記事 次の記事

ＪＲ函館線で起きた貨物列車の脱線事故を巡り、ＪＲ北海道が現場付近のレールの幅が社内の基準を超えていたのに補修せず放置していたことを受けて、国土交通省はレールの点検や管理の体制を調べるため、２２日ＪＲ北海道函館支社などに対して、特別保安監査を行いました。 今月１９日、ＪＲ函館線で起きた貨物列車の脱線事故の調査の中で、ＪＲ北海道が、およそ１年前の定期検査で、現場付近のレールの幅が社内の基準を超えて広がっていたにもかかわらず、脱線事故が起きるまで補修せず、放置し続けていたことが明らかになりました。この問題を受けて国土交通省は、ＪＲ北海道に対して、鉄道事業法に基づく特別保安監査を行うことを決め、２２日午後、監査員４人が函館支社などに入りました。 函館支社では、レールの点検などが適正に行われているかどうか聞き取りが行われたということです。このあと監査員は、今回の脱線現場のレールの保守を管轄する函館保

木古内駅前に観光拠点　特産品や飲食物、期間限定で販売 （09/22 11:28） 地元の商人有志が集いご当地グルメや物産などを販売する「きこないアンテナショップ　はやぶさー」 【木古内】観光客にまちの魅力を伝えようと、町観光協会や商工会などが期間限定で運営する「きこないアンテナショップ　はやぶさー」が２２日、ＪＲ木古内駅前で営業を始める。町内の飲食店などの事業者が集い、特産品や観光グッズの販売、飲食物の提供などを行う。 ショップは三つに別れる。町内の新鮮な野菜や海産物、銘菓などが並ぶ１号店と、観光案内や観光グッズの販売、レンタサイクル（１時間２００円）を扱う２号店は、いずれも駅前にプレハブで開業。「えぞ鹿ジンギスカン」や「はこだて和牛カレー」など町自慢のグルメを提供する３号店は駅前通りに面したコミュニティープラザ「ちょこっとかた～る」で営業する。 商工会の伊藤光雄事務局長は「町を訪れる観光

株式会社MILKISSIMO 北海道に５店舗展開しているジェラートショップ「ＭＩＬＫＩＳＳＩＭＯ（ミルキッシモ）」（本社：北海道函館市）が９月２６日にリニューアルオープンする西武新宿ペペに東京初出店します。　「MILKISSIMO」（ミルキッシモ）は、”北緯４１度で出会う、本物のジェラート”をコンセプトに、２００９年に１号店となる函館赤レンガ倉庫本店をオープンしました。函館近郊の上質な牛乳をはじめ北海道の大地が生み出す豊かな恵みをジェラートにしてお客様に提供しています。「MILKISSIMO」（ミルキッシモ）では、メロン・とうもろこし・ハスカップといった北海道ならではの”旬の素材”を使ったジェラートやティラミス・ラズベリーズッコットといったイタリアのお菓子（ドルチェ）をモチーフにしたフレーバー等を常時３０種用意しています。　９月２６日～１０月２日は、オープン記念として 「お持ち帰りジェラー

北海道産米の新品種「きたくりん」、北斗で収穫開始　農薬は従来の３分の１ （09/22 09:53） 北斗市清水川の水田で収穫される新品種「きたくりん」 【北斗】コメの新品種「きたくりん」（空育１７２号）の収穫が道南の北斗市で２１日、本格的に始まった。病気や寒さに強いほか、柔らかく粘りのある食感が特徴で、農業関係者は「ふっくりんこ」に続く道南地区のブランド米になることを期待している。 「きたくりん」は道立総合研究機構中央農試（空知管内長沼町）と同道南農試（北斗市）が共同開発し、２０１２年１月に発表。品種登録された今年から一般栽培が始まった。カビの一種の「いもち病」に強く、中央農試による食味官能検査では品質の高い「ななつぼし」と同等かそれ以上という。 道南が主産地の「ふっくりんこ」など３品種をかけ合わせて開発され、栽培適地は渡島、檜山のほか空知、胆振、後志管内。道によると、全道で約４５０ヘクタ

大沼駅構内での貨物列車脱線事故の影響で、事故当日の一昨日9月19日（木）は道内で運転打切り、昨日20日（金）は函館始発（札幌からは代走臨時特急～大沼公園から代行バスで接続）での運転となった上り「北斗星」ですが、現場での事故調査・復旧工事の終了を受けて、今日21日（土）から札幌始発での運転が再開となりました。 3連休の初日とあって、ホームでは大勢の団体さんが列車の入線を待っていました。 客車は道内打切りになった一昨日の編成（つまり私が登別で降りた編成ですね）そのままのようです。 実は一昨日乗った時から8～11号車の進行方向右側ドアが故障中だったのですが、今日になってもまだ直ってはおらず、札幌駅では各ドア付近に立った社員さんが非常用ドアコックを操作して手動で開閉していました。 当該車両は全てJR東日本さんの所属車両なので、恐らく東京側の車両基地に戻してから修理することになるのでしょう。 きちん

ＪＲ北海道のレール幅異常放置　責任者「理由全く分からぬ」　合理化で疲弊の声も （09/22 10:57） 記者会見で頭を下げるＪＲ北海道の工務部の笠島雅之部長（左）と奥芝義人副部長＝２１日午後４時ごろ、ＪＲ北海道本社 渡島管内七飯町のＪＲ函館線大沼駅構内で起きた貨物列車脱線事故をめぐり、ＪＲ北海道は現場付近のレール幅が許容値を超えていたのに約１年間放置していたことが２１日明らかになった。安全運行が使命の鉄道事業者にとって、その資格を問われる深刻な事態だが、なぜ放置されたのかなど基本的な事実の把握はできていない。２０１１年の石勝線特急脱線炎上事故から続くトラブルや不祥事が、組織の屋台骨を揺るがしている。 「なぜ放置されていたのか全く分からない」「まだ現場の聴取ができていない」 ２１日夕、ＪＲ北海道本社で行われた記者会見。レールを管理する保線部門の責任者、笠島雅之工務部長は繰り返した。補修が必

ＪＲ北海道の不祥事が止まらない。２１日、ＪＲ貨物の列車脱線事故は、レール幅の広がりをＪＲ北海道が長期間にわたって放置したことが原因である可能性が高まった。火を吹く特急列車、ずさんな線路管理。とどまるところを知らない「安全軽視」ぶりに専門家からは「モラル低下も甚だしい」と抜本改革を求める声が上がった。 今年に入り、特急からの出火や発煙といったトラブルが相次いだＪＲ北海道は１１月、鉄道会社としては異例の「減速減便」を柱とするダイヤ改正を実施する。最高速度を落とすことで車両への負荷を減らし、整備時間を確保するのが狙いだ。 ただ、効果があったとしても「車両管理」にとどまり、「線路管理上の安全性向上にはつながらない」との声が専門家の間で出ていた。そのさなかに脱線事故が起きた。 保線部門の課題は今になって浮上したわけではない。８月１７日に北海道八雲町の函館線で起きた貨物列車の脱線では、大雨の影響で線路

北海道のＪＲ函館線の大沼公園―七飯間は２１日午後５時３０分頃、事故から２日ぶりに復旧したが、函館駅ではＪＲからの説明が二転三転し、振り回された利用客らが不満をあらわにした。 函館駅では２１日朝から、札幌方面への列車に乗り継ぐための代行バスに乗ろうと、観光客ら約３００人が行列を作った。幼い子供を抱いた家族連れや車いすの高齢者らもおり、一様に険しい表情を浮かべていた。中高年の男性客数人が駅員に「いったい、どうなっているんだ」と詰め寄る場面もあった。 午前１１時頃には、函館駅の駅員が、午後３時過ぎに札幌行きの特急が運行するとアナウンス。乗客の間には安堵(あんど)感が広がった。 しかし、列車に乗ろうと乗客らが集まった午後３時頃、一転して運休が決定。同５時過ぎの特急も運休が決まった。観光旅行の途中というアルバイト（４５）は「予定がころころ変わり、ＪＲはあてにならない。予定を切り上げて、もう帰る」と怒

北海道のＪＲ函館線で貨物列車が脱線した事故で、現場付近のレールの幅が社内の基準を超えて広がっていたことから、国土交通省はＪＲ北海道に対し、直近の検査で基準を超えている場所がほかにもないか緊急に点検するよう指示しました。 今月１９日、北海道七飯町のＪＲ函館線で貨物列車が脱線した事故では、現場付近のレールの幅が、去年１０月の検査で社内の基準より広がっていたのに補修されず、１年近く放置されていたことが分かっています。 このため国土交通省はＪＲ北海道に対し、おとといまでの直近の検査でレールの幅や傾きなどが社内の基準を超えている場所がほかにもないか緊急に点検し、基準を超えている場合は補修するよう指示しました。 さらに直近の検査で基準を超えていない場合でも、検査から３か月以上たっている場所については改めて検査を行い、基準を超えていれば補修するよう求めています。 このうち、緊急点検の結果については、２３

貨物列車の脱線事故で１９日から運転を見合わせていたＪＲ函館線大沼公園―七飯間は、２１日午後５時半に復旧作業を終え、同３５分に上下線とも特急の運転を再開した。札幌―函館間の直通再開はおよそ２日ぶり。普通列車は２２日の始発から再開される見通し。 　運転再開を待つ函館駅で、乗客はＪＲへの不信を口にした。仕事で東北地方を訪れていたという札幌市の会社員吉田匡さん（５２）はＪＲ北海道がレール幅の広がりを放置していたことについて「原発もそうだがゆるんでいると思う。交通は生活の基盤なのに、その自覚が足りないのではないか」と話した。 　勤続２０年の休暇を使って２日間函館を訪れていた札幌市の公務員小林由季さん（４２）は、代替輸送の乗り継ぎや切符の払い戻しをやむなくされた。「気持ち良く旅行したかったのに、予定が狂うのはつらかった。北海道新幹線ができても、空路の方が安全じゃないかと考えてしまう」と話す。　ＪＲ北海