【知内】道内の海域で酒類の海底熟成事業を進める北海道海洋熟成(札幌、本間一慶社長)は1月29日、センサー類を搭載した海中カメラを知内漁港(涌元)内に投下した。水温や塩分濃度、波の揺らぎを知る振動値といったデータを収集し、一緒に沈めたウイスキーに与える影響を追跡調査する。 同社はウイスキーや日本酒などを瓶のまま一定期間、海底に沈めて熟成する事業を道内各地で展開。道南では涌元沖や木古内町沖で取り組まれ、知内ではふるさと納税の返礼品としてウイスキーが人気を集めている。 これまでも波の揺らぎによって味や香りに変化を生むことを成分分析で調べてきた。実証試験ではセンサーによって海中の変化を数値化し、味との相関を分析する。カメラでは1時間に1回の静止画と1日1回、動画が送信される。 涌元漁港では上磯郡漁協の協力で、陸上に太陽光パネルを取り付けた電源類を収納する箱を置き、ウイスキーなど約10本を入れたケー