Linus Torvaldsが 1月25日午後、LKML(Linuxカーネル・メーリング・リスト)に投稿し、GPLのバージョン3草案論争に加わった。Torvaldsのメールには、Linuxカーネルは「概して」昔からGPLのバージョン2でカバーされてきており、それが変わることはない、とある。 TorvaldsはLinuxカーネルをカバーしているGPLのバージョンを明確にするためLKMLに声明を出した。多くのGPL適用プロジェクトには "version 2 of the License, or (at your option) any later version" という条項が盛り込まれているので、GPLv3が確定した場合は誰でもGPLv3下でコードをライセンスできることになるが、カーネルにはこの条項がない。以下、Torvaldsのメールである。 Linuxカーネルは昔からGPL v2下にあ
軍、兵器、国防。こうしたものとオープンソース・ソフトウェアは決して同類ではない。しかし、Linuxなどのオープンソース・ソフトウェアを軍事利用に提供している開発者や企業は、オープンソース・コミュニティの理念と国防での利用は相反するものではないと言う。 実際、オープンソースが掲げる自由利用という理念の対極にあるのは、利用を制限するという行為である。この点では、利用するのが平和部隊であろうと国防総省であろうと変わりはない。 一方で、オープンソースは軍用には適さないと声高に主張する人がおり、そうした人はプロプライエタリ・ソフトウェア・ソリューションを販売していることが多い。その一人Green Hills Softwareの社長兼CEOであるDan O'Dowdは、FOSSはプロプライエタリ・ソフトウェアを買う余裕のない人々のためのものであり、軍や国防には適さないと述べている。 オープンソース
2006年1月16日にアメリカ・ボストンで開催された、GPLv3 Conference初日の模様をリポートする。 はじめに GNU General Public License、通称GPLは、FLOSS (Free / Libre & Open Source Software)と総 称されるソフトウェアの世界において最も広く利用されているソフトウェア・ ライセンスだ。世界最大のソフトウェア紹介サイトfreshmeatの統計によれば、 freshmeatに登録されたソフトウェアの実に7割近くにGNU GPLが適用されている。 もちろん単に数が多いというだけではなく、Linuxカーネルを筆頭に、主要なオー プンソース・ソフトウェアでGNU GPLが適用されているものは枚挙に暇がない。 現行のGNU GPLは、1991年6月に発表されたバージョン2である。業務の一環と してGNU GPLを管理し
Linuxを使ったことのない人がいるとしよう。ある日、彼はLinuxを使ってみようと思い立ち、Ubuntu CDの送付を依頼した。それから何週間かが経ち、すっかり忘れてしまった頃、CDが届く。 彼はLinuxのことをつと思い出し、その光輝くCDをPCにセットして、祈るように見守った。インストールはきわめて順調。印象的なスプラッシュ・スクリーン。やがてデスクトップが現れた。素晴らしい。さあ、これで自分もPCの上級者――Linuxユーザーの仲間入りだと思う。しかし、そのときめきも、モデムがうまく動かいていないことを発見して、急速に凋んでしまう。さて、どうしたものだろう。 実は、そこで彼は私に助けを求めてきたのだ。そう、これは私の同僚が実際に体験した話なのである。そして、モデムの問題(ポートの設定が間違っていた)が解決してからも、彼はLinuxについておびただしい質問をしてきた。一部はLinu
Googleが開催したSummer of Code(SOC)プログラムが終了した。コンピュータ科学の学生にフリーおよびオープンソース・ソフトウェア(FOSS)プロジェクトを紹介し、活動に参加してもらう。そして、実績を残した学生には報奨金を提供しようというプログラムである。 計画が発表されるや、学生側にもプロジェクト側にも圧倒的な反響を巻き起こした。現時点で得られる情報からは、プログラムの運営に若干の問題があったものの、SOCは広範なプロジェクトを生み出し、将来性のある多くの学生にFOSSコミュニティの魅力を伝えることができたようだ。しかし、SOCが今後も継続して開催されるかどうかは、まだ決まっていない。 Googleのオープンソース・プログラム・マネージャChris DiBonaによると、SOCはGoogleの創設者であるSergey BrinとLarry Pageの発案だという。目的は
Resource Description Framework(RDF)やセマンティック・ウェブを巡る話題について行けない人に、朗報である。Piggy Bankを使えば、現行のWebブラウザでセマンティック・ウェブを体験できるのだ。 Piggy Bank(「豚の形をした貯金箱」の意)はFirefoxの拡張で、Javaで書かれている。開発したのは、MITのSIMILEプロジェクト――セマンティック・ウェブのアプリケーションとツールをテーマとするグループ――だ。FirefoxにPiggy Bankをインストールしても、Webの閲覧方法は従来どおりで変わりはない。しかし、Piggy Bankはバックグラウンドで動作しており、RDFリンクを持つページを開くと小さな「データ硬貨」(豚の貯金箱に貯める硬貨のつもり)アイコンをFirefoxのステータス・バーに表示する。これをクリックすると、Piggy B
RexxはIBMが何年も前に開発したスクリプト言語である。LinuxコミュニティはRexxをほとんど無視してきたが、私はLinuxがWindowsデスクトップに挑むうえで、Rexxが重要な役割を果たす可能性があると考えている。Linuxコミュニティの大半が聞いたこともないような言語が、Linuxのデスクトップへの進出にどのように役立つのだろうか。 いろいろな意味で、Rexxはオープンソースのスクリプト言語の先駆けといえる。Linuxで重要な役割を果たしている多くの言語と同様に、Rexxはフリーで、移植性があり、幅広く利用され、標準化されている。Rexxはハンドヘルドからデスクトップ、サーバからメインフレームに至るまで、どこでも動作する。しかも、有力な国際標準を採用しているので、スクリプトはこれらすべてのプラットフォーム上で動作する。 Rexxのユーザ・コミュニティは世界中に存在し、良質のサ
Linuxデスクトップを試してみたいけれど、関連のソフトウェアをダウンロードしてインストールしたらWindowsが壊れてしまうかもしれない。そんな心配をしているWindows 2000/XPユーザーに朗報だ。Open Source Region StuttgartというWebサイトが最近開設されたのだ。幾つかのリンクをクリックするだけで、仮想的なLinuxの世界に入ってみることができる。 これほど簡単にLinuxデスクトップを試用する方法は、これまでなかった。ディスク不要。インストールも不要。小さなアプリケーションをダウンロードして、クリックするだけだ。 ドイツは、ブラジルや最近のキューバ同様、政府レベルでオープンソース・ソフトウェアを国民に勧めている。そのために設けられたドイツ語のOpen Source Demo Centerには主催者の予想を大きく上回る100,000人を超える人々が
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