ゲマインシャフト 50音順 検 索 ●ゲマインシャフト AD “有機体”をモデルに,ドイツの社会学者F.テンニースによって厳密に規定された社会類型。ゲゼルシャフトの対極。共同社会・共同態と訳される。共同性が根本をなし個体性を包み込んでいるような社会関係のこと。共同性は人々の“心”に内在し,人々は全人格的に結合している。パーソナルで親密な人間関係を前提にして,制度的諸関係はあとから派生する。人々はあらゆる分離にかかわらず本質的には結合しつづけている。ゲマインシャフトが内包する自然的・実在的共同性は,三つの源泉をもつ。[1]感情や気分の共有,[2]習慣や伝統の共有,[3]良心や信仰の共有,またそのおのおのに対応する典型的集団は,[1]家族と民族,[2]村落と地域自治体,[3](中世的)都市と教会,である。ゲマインシャフトは,歴史の進展に伴い,ゲゼルシャフトにとって代わられ衰退する傾向