タグ

ブックマーク / mess-y.com (32)

  • 「わいせつ表現」規制と女性差別克服は関係ない? 憲法学者・志田陽子氏インタビュー - wezzy|ウェジー

    2016.12.27 「わいせつ表現」規制と女性差別克服は関係ない? 憲法学者・志田陽子氏インタビュー スクール水着の少女が「養って」とお願いする鹿児島県志布志市のPR動画「UNAKO」。太ももと下着のラインがスカートからすけているようにみえる東京メトロのイメージキャラ「駅乃みちか」。これらは、「性的な表現がふさわしくない」として批判をうけ、「UNAKO」は公開中止、「駅乃みちか」はデザインが一部変更されました。 このような事態を疑問視し、「過剰な規制は、表現の自由に反するのでは」といった意見を持つ人もいます。賛否両論が沸き起こる性表現。表現の自由と、表現への批判、この二つは対立する概念なのか。そして、表現規制は、女性差別に効果があるのか。憲法学者の志田陽子さんにお話を聞きました。 批判は表現規制なのか?――女性差別に関係するものに限らず、特定の表現に対して批判がおこると「表現規制ではない

    「わいせつ表現」規制と女性差別克服は関係ない? 憲法学者・志田陽子氏インタビュー - wezzy|ウェジー
  • 「日本は人種差別撤廃の提案を行った尊い国」vs「強姦事件の犯人は在日外国人ではないか」 百田尚樹の強烈な矛盾 - wezzy|ウェジー

    サイトを読まれる方が日頃手にすることがないであろうオヤジ雑誌群が、いかに「男のプライド」を増長し続けているかを、その時々の記事から引っ張り出して定点観測していく連載。 千葉大医学部の男子学生3人による集団強姦致傷事件で、当初、千葉県警は発生した日時や逮捕者の氏名を発表しない措置をとっていた。後に逮捕者名が明かされたが、しばらくの間公表されなかった理由は明確ではない。遅れて実名発表に踏み切った理由を県警は「捜査の見極めがついた」「被害者の理解が得られた」(『FRIDAY』12月23日号)としているが、これで説明が尽くされたとは言い難い。 ある事件が起き、実名が公表されていないと分かった途端にひとまず「在日だ!」と叫んでみる一定層が主にネットで息をしていることに、慣れてはいけないとは思いつつも慣れてしまっているが、その手の戯言を煽るように「オレもぶっちゃけたるわ」と勇んで存在証明に励む物書

    「日本は人種差別撤廃の提案を行った尊い国」vs「強姦事件の犯人は在日外国人ではないか」 百田尚樹の強烈な矛盾 - wezzy|ウェジー
  • 国家プロジェクトと化した「婚活」 莫大な税金投入は誰のため? - wezzy|ウェジー

    内閣府が少子化対策として進める「結婚応援全国フォーラム」の写真を見て、結婚といいつつ、おじさんばかりで結婚する当事者がいない違和感をツイッターに書き込んだところ、「相変わらずおっさんだらけ」や「写真のみならず資料もクラクラするのがてんこ盛りだった件」などと政府の婚活事業が役所や企業の人たちで進められていることへの疑問などが多く表明されました。ツイッターでは、福井県が事業として行なっている結婚や出会いの相談を受けるボランティアの「縁結びさん」から「誰か独身の女の人はおらんか?」と聞かれ、仕方なく友人を紹介したところ、その友人は縁結びさんから会うなりため口で「選りごのみするな。自分の歳を考えろ。女は結婚さえすればいい」と説教され、結果的に友人を失うことになってしまったという悲劇も語られていました。 結婚応援フォーラムで紹介されている事例には、銀行に「婚活デスク」を置き専従担当者を配置する、結婚

    国家プロジェクトと化した「婚活」 莫大な税金投入は誰のため? - wezzy|ウェジー
  • 「家族は、互いに助け合わなければならない」の何が問題? 憲法第24条改正によって社会保障がなくなるかもしれない。/山口智美×杉山春【1】 - wezzy|ウェジー

    2016.09.01 「家族は、互いに助け合わなければならない」の何が問題? 憲法第24条改正によって社会保障がなくなるかもしれない。/山口智美×杉山春【1】 2016年7月10日行われた第24回参議院選挙によって、改憲派政党は3分の2の議席を獲得、2012年以降ささやかれてきた憲法改正が現実味を帯びてきました。改憲といえば真っ先に憲法第9条が思い浮かびますが、自民党の憲法改正草案では9条以外の様々な条文に変更が加えられています。その中でも特に注目したいのが、「婚姻」や「個人の尊厳」と「両性の質的平等」のあり方を示した憲法第24条の改正案。自民党の改正草案には「家族は、互いに助け合わなければならない」という一文が書き加えられおり、messyではこれまで「家族に対して過剰な負担を強いるのではないか」と繰り返し警鐘を鳴らしてきました。 改憲が現実味を帯びてきた今、自民党改憲草案における憲法2

    「家族は、互いに助け合わなければならない」の何が問題? 憲法第24条改正によって社会保障がなくなるかもしれない。/山口智美×杉山春【1】 - wezzy|ウェジー
  • - messy|メッシー

  • 「声かけ写真展」批判の中にある2つの蔑視 ペドファイルフォビアとアートフォビア - messy|メッシー

    5月4日~8日まで、東京都世田谷区のIDD世田谷ものづくり学校で展覧会『声かけ写真展』が開催され、展覧会終了後にインターネットを中心に物議を醸しました。 先に私の結論から述べますと、『声かけ写真展』は非難・批判されても仕方ないものですが、非難・批判の中に、小児性愛者を差別するものや、「アートフォビア」とも言うべき表現者に対する差別や偏見が散見されたことが遺憾です。 『声かけ写真展』に足を運んだお客や関係者が、展示風景をインターネット上にUPしていますが、その様子は、「展示会場は中学校だった建物のリノベーション施設。教室をほぼそのまま残した空間で、昔の少女たちの息づかいを感じてください」という展示コンセプトと意図に合っているように思えます。また、「今はほぼできなくなった撮影方法で撮られた写真を廃校で展示する」という試み自体は有意義であると支持します。個々の作品に関して、肖像権などの観点から論

    「声かけ写真展」批判の中にある2つの蔑視 ペドファイルフォビアとアートフォビア - messy|メッシー
  • 英語圏の腐女子文化~知られざるスラッシュフィクションの世界 - wezzy|ウェジー

    今回は英語圏のスラッシュフィクション(日語で言うやおいやボーイズラブに近いもの)をとりあげていきたいと思います。最近では英語圏のスラッシュの話も少しは日に入ってきていますが、日語で入手しにくい情報もかなりあります。前半では英語圏のスラッシュについてごく基的な情報を簡単に説明し、後半では少しアカデミックに、フェミニズム・クィア批評系のスラッシュ評論の定番を紹介したいと思います。 スラッシュが好きな理由は十人十色 スラッシュフィクションは主に男性同士の性的関係や親密な情愛を扱った作品を指す言葉ですが、広い意味では女性同士の「フェムスラッシュ」も含みます。主に二次創作で使用される用語で、所謂「キャノン」(正典、原作のこと)では、とくに明示的な恋人同士などではない男性キャラクター同士の関係性に親密度を加えて想像するファンタジーがスラッシュです。スラッシュのファンの多くは女性であると考えられ

    英語圏の腐女子文化~知られざるスラッシュフィクションの世界 - wezzy|ウェジー
  • 少女監禁事件をネタで消費する二次加害者たち 他者の痛みに蓋をする社会を浮き彫りにする『ルーム』と『スポットライト』 - wezzy|ウェジー

    (左:『ルーム』(C)Element Pictures/Room Productions Inc/Channel Four Television Corporation 2015)(右:『スポットライト』Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC) 映画『ルーム』の公開初日、私は急かされるような気持ちで映画館に足を運んだ。初日だというのに有楽町のその大きな映画館は観客もまばらだった。 『ルーム』は17歳の時に誘拐され犯人の自宅の納屋に7年間監禁されている女性ジョイと5歳の息子ジャックを主人公とした物語だ。ジャックは犯人から無理やりに強いられ続けた性行為の結果、身ごもった子である。彼女は犯人への憎しみを息子にぶつけることなく、慈しみ育てた。ジョイはわずか19歳で、6畳程度の小さな部屋でひとり出産し、隔離されたその空間の中で様々な工夫をこ

    少女監禁事件をネタで消費する二次加害者たち 他者の痛みに蓋をする社会を浮き彫りにする『ルーム』と『スポットライト』 - wezzy|ウェジー
  • 「女の子」を愚弄した秋元康を<断罪>する  『glee』が私たちに教えてくれたこと - messy|メッシー

    アメリカの人気テレビドラマ『glee』でひときわ印象的な場面がある。将来ブロードウェイ・スターになると公言し、glee部(合唱部)でも堂々リードボーカルをとるヒロイン・レイチェルが、純朴ハンサムジョック(体育会系)のフィンを巡って、学校一の美人でチアリーダーのクィンと争う場面だ。 クィンはレイチェルを「フィンのことは諦めなさい、あなた都会に出てスターになるんでしょ。あなたには才能があるじゃない、キャリアと男、二つを同時に得るなんてできないのよ。一つを手に入れたら片方は諦めなきゃいけないの」と説得しようとする。 このクィンを演じる女優が、HKT48の新曲『アインシュタインよりディアナ・アグロン』の中で歌われているダイアナ・アグロンである。 「アインシュタインよりディアナ・アグロン テストの点以上 瞳(め)の大きさが気になる どんなに勉強できても 愛されなきゃ意味がない スカートをひらひらとさ

    「女の子」を愚弄した秋元康を<断罪>する  『glee』が私たちに教えてくれたこと - messy|メッシー
  • 女芸人のブスネタが通用するのは国内限定。アリアナ・グランデ「近藤春菜はすごくかわいい」 - wezzy|ウェジー

    2016.04.15 女芸人のブスネタが通用するのは国内限定。アリアナ・グランデ「近藤春菜はすごくかわいい」 5月20日に3rdアルバム『デンジャラス・ウーマン』を世界同時発売する歌姫、アリアナ・グランデ(22)が、プロモーションのため6回目の来日中だ。4月11日夜に到着したアリアナは、13日放送の『スッキリ!!』(日テレビ系)に出演し、トークと歌唱を披露。15日の『めざましテレビ』(フジテレビ系)にも生出演予定だったが、14日夜に九州・熊で発生した大地震の影響でこれは中止になった。 さて『スッキリ!!』では、次のような一幕があった。 司会の加藤浩次(46)が、4月から同番組レギュラーのハリセンボン・近藤春菜(33)の容姿が「マイケル・ムーアやシュレックに似ている」という持ちネタで、アリアナのことも笑わせようとした。加藤がアリアナに「(近藤の顔をさして)会ったことあるんじゃない? 映画

    女芸人のブスネタが通用するのは国内限定。アリアナ・グランデ「近藤春菜はすごくかわいい」 - wezzy|ウェジー
  • ”当事者”に振り回されない生き方 介護、退学、綱渡り生活を送るシングルマザー女子大生 - messy|メッシー

    2016.03.28 ”当事者”に振り回されない生き方 介護、退学、綱渡り生活を送るシングルマザー女子大生 祖母が腰を痛めてしまい、家事・育児・祖母の世話と、娘ちゃんが新生児だった頃に経験した毎日3時間しか眠れないという悪夢が再来しています。寝不足続きで思考回路はショート寸前♪ シングルマザー女子大生、上原由佳子です。 娘ちゃんが新生児の頃は、3時間おきに母乳をあげても、愛おしさでなんとか強烈な眠気も乗り越えられました。でも老人の唸り声が3時間おきに聞こえてくる日々はさすがに疲弊しちゃいます。 介護と育児をしているシングルマザーの皆さまの苦労を垣間見ています……。 想像以上に早く介護ライフがやってきてしまった上原。今回で「シングルマザー女子大生 上原由佳子の事件簿」は最終回です。最後は「綱渡りって大変だ!」という、お話を書いてみたいと思います。 その前にご報告。実は後期から全く大学に行けな

    ”当事者”に振り回されない生き方 介護、退学、綱渡り生活を送るシングルマザー女子大生 - messy|メッシー
  • (4ページ目)向井理と五郎丸歩に靖国参拝をせがむ「おめざ女子」とは - wezzy|ウェジー

    「女性は、男並みを超えて労(いたわ)られる必要はない」曽野綾子/『老境の美徳』(小学館) で、やっぱり真打ち登場である。「保育園落ちた日死ね!!!」に対して、曽野綾子氏は、出演したBS日テレ『深層NEWS』で「自己中な感じがする」と仰った。とにかくインスタントに暴言を投げていらっしゃるが、その暴言の最たる出所である「週刊ポスト」(小学館)の連載がエッセイ集『老境の美徳』(同)にまとまったので、通読する。第二章のタイトルは「女性活躍社会の欺瞞」とある。 ブログ「保育園落ちた日死ね!!!」に向かう反論として、「不満を国に向けるのはお門違い」というお門違いな指摘が多いことには呆れたが、曽野氏は、これらの指摘の先鞭をつけるように、子どもを安心して預けられる場所がないことを政治のせいにするべきではないと繰り返し主張してきた。 「私たちが生きる世の中は、決して理想通りにならない。ほんとうにしたいこ

    (4ページ目)向井理と五郎丸歩に靖国参拝をせがむ「おめざ女子」とは - wezzy|ウェジー
  • 男のモテテク「ネグ」は女性特有の「自己肯定感の低さ」を醸成する。イジりと笑いは会話ではないことに気づけ! - messy|メッシー

    2016.02.11 男のモテテク「ネグ」は女性特有の「自己肯定感の低さ」を醸成する。イジりと笑いは会話ではないことに気づけ! 男たちが多用する「ネグ」というコミュニケーション術 清田代表(以下、清田) 私、カフェや飲み屋にいる男女グループの会話を盗み聞きするのが趣味なんですが……男ってホントに女の人の話を聞いてないよね。 佐藤広報(以下、佐藤) のっけから何ですか。 清田 長年の観察結果によると、合コンや飲み会と思しきグループにおける男って、「俺プレゼン」「男子同士のじゃれ合い」「女子イジリ」の3つしかコミュニケーションのコマンドがないような気がしていて。 佐藤 あ〜、それは何となくわかる。ていうか会社でも同じだよ。仕事上のやり取りは別としても、私語を交わすシーンや飲みの場なんかではほぼそんな感じ。 清田 中でも厄介だなと思うのが「女子イジリ」で。大抵が相手をdisってその反応を楽しむと

    男のモテテク「ネグ」は女性特有の「自己肯定感の低さ」を醸成する。イジりと笑いは会話ではないことに気づけ! - messy|メッシー
  • 「性欲」を支配したい性嫌悪と「生殖」に囚われた性嫌悪について - messy|メッシー

    前回の記事で、最近の社会の性嫌悪傾向と、東京オリンピックに向けた都市のジェントリフィケーションは、社会の過剰クリーン化路線と関連していると述べましたが、今回は、最近の社会の性嫌悪傾向の根源について考察していこうと思います。 まず初めに、最近の性嫌悪傾向の原因の一つとして、学校で児童たちが教わる性教育が、堅苦しく優等生的すぎることを考えから外すことはできません。学校で教える性教育は、「セックスとは、好きな異性と子供を作ることを目的とした時に行われるもの」を基準とした一元的なものであり、「人工妊娠中絶はもの凄く恐ろしいもの」「避妊……コンドームやピルをはじめいろいろなものがありますが……以下略。」「同性愛…………」というように、多くの若者が興味を持つであろう「子供を作ることを目的としないセックス」や、「異性以外に性的興味を持つこと」に関してお茶を濁してます。そのうえで「人工妊娠中絶や中絶が身体

    「性欲」を支配したい性嫌悪と「生殖」に囚われた性嫌悪について - messy|メッシー
  • messy |メッシー

    多ジャンルのイケメンが拝めるネオホストグラビアがアツい! 岩田剛典や山崎賢人似、メンノンモデル最終選考進出者も登場♡

    messy |メッシー
  • 安倍政権が「家族」を連呼する背景にある「親学」のトンデモっぷりに迫る - wezzy|ウェジー

    3回ほど、「家族」をテーマに原稿を書いてきました。自民党の憲法改正草案で、憲法24条に「家族は互いに助け合わなければならない」という文章が追加されていることを知ったのがきっかけです。10月5日の記事では、昨年9月に発行された『女子の集まる 憲法おしゃべりカフェ』(明成社)において、「現行の憲法が『家族』よりも『個人』を重視している」として批判が展開されている件について、疑問を呈しました。というのも書は、安保関連法案が議論されている際に数少ない「賛成派」の憲法学者として紹介されていた百地章氏が監修していることもあり、政権と価値観を共有していると考えられたためです。 そして先週は、第三次安倍改造内閣発足後に、国土交通大臣に就任した石井啓一議員(公明党)による「家族で支え合うことを支援するため祖父母・親・子どもの三世代が同居したり近くに住んだりすることを促進するような住宅政策を検討・実施する

    安倍政権が「家族」を連呼する背景にある「親学」のトンデモっぷりに迫る - wezzy|ウェジー
  • 即物的な政治スローガンや、ただただ乱暴な雑誌広告を、素直に受け止めてはいけない。 - wezzy|ウェジー

    2015.10.15 即物的な政治スローガンや、ただただ乱暴な雑誌広告を、素直に受け止めてはいけない。 サイトを読まれる方が日頃手にすることがないであろうオヤジ雑誌群が、いかに「男のプライド」を増長し続けているかを、その時々の記事から引っ張り出して定点観測していく連載。 やはり今回は、福山雅治と吹石一恵の結婚を受けて、菅官房長官が「この結婚を機に、ママさんたちが一緒に子供を産みたいとか、そういう形で国家に貢献してくれたらいいなと思っています」と発言した件から入りたい。失言が極端に少ないことで知られる菅氏にしては珍しく突っ込みどころ満載の発言だが、日頃は国家に向けられた懸念を「そのような指摘は全く当たらない」などと淡々と交わしているからこそ、ハッピーな議題を前に、ついつい音が漏れたのだろう。 この発言を受けて、「安倍首相『新3の矢』スピーチにあった『多子世帯への重点的な支援』と対応す

    即物的な政治スローガンや、ただただ乱暴な雑誌広告を、素直に受け止めてはいけない。 - wezzy|ウェジー
  • キレイが人生の邪魔をする?~ニューオーリンズの無名の聖女の物語『愛する勇気』 - wezzy|ウェジー

    こんにちは、北村紗衣と申します。私はシェイクスピアの研究者で、普段は江古田にある武蔵大学で英文学や舞台芸術史を教えています。シェイクスピア研究というと難しい戯曲のテクストを前に……という想像をされる方も多いかもしれませんが、現在のシェイクスピア研究は上演研究や翻案研究などを含むかなり裾野の広いものになっています。私も普段はいろいろなことをやっているのですが、主に研究しているのはシェイクスピアとその女性ファンの歴史です。 この連載では、フェミニズムを軸にして、舞台や映画テレビドラマ、などを分析していきたいと思います。 フェミニズムというと社会運動や社会学を思い浮かべる方も多いかと思います。しかし、文芸批評の中にも「フェミニズム批評」という分野があります。これはジェンダーやセクシュアリティ、家父長制など様々なフェミニズムの概念を用いて作品を分析するものです。気を出してひとつの作品をフェミ

    キレイが人生の邪魔をする?~ニューオーリンズの無名の聖女の物語『愛する勇気』 - wezzy|ウェジー
  • フェミニズムのジレンマ「勝部元気さん、いい加減にして下さい」。 - messy|メッシー

    折に触れて、フェミニストって優しいなあと思います。世の中では、「フェミニスト=性格がキツいヒステリーな女」という負のイメージがまだまだ消えてはいませんが、実際のフェミニスト(性別問わず)は優しい方がすごく多い印象です。もちろん、理論や発表に対して厳しい指摘や意見を貰うことはよくありますが、フェミニズムが学問である以上、そんなことは当たり前で、むしろ、「一人一派」という言葉におんぶに抱っこ状態になり、誰も批判や意見を言わず、無条件の承認しかしない。というような状態の方が相当ヤバいのです。 女性同士、フェミニスト同士の意見が対立することは、人間と人間、個人と個人、男性と男性の意見がしばしば対立することと同様、必然的に起こり得ることですし、また、人間一人一人が異なる感性や価値観、イデオロギーを持っているのですから、いかなるときも全く意見が不一致にならないことなどありえないのです。 にもかかわらず

    フェミニズムのジレンマ「勝部元気さん、いい加減にして下さい」。 - messy|メッシー
  • 「アイドルを消費する」日本に、『マッドマックス』が投下したもの 西森路代×ハン・トンヒョン - wezzy|ウェジー

    2015.08.29 「アイドルを消費する」日に、『マッドマックス』が投下したもの 西森路代×ハン・トンヒョン 2015年6月の公開以降、繰り返し上映期間が延期され、いまだ大好評上映中の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。作はアクション映画としてだけでなく、奴隷となった主人公のマックスと、「産む機械」として扱われている5人の女性たち(ワイブス)を解放するために立ち上がったフュリオサが、独裁者イモータン・ジョーから逃れるために、男女を越えて連帯しているという、フェミニズム的な視点からも高く評価されています。 一方、『マッドマックス』に対する評価は多様でもあります。例えばライターの西森路代さんは、作を「男性によるホモソーシャル」ではなく「男女によるホモソーシャル」のようだと考え、社会学者のハン・トンヒョンさんは「女性によるシスターフッド」ではなく「男女によるシスターフッド」であると感

    「アイドルを消費する」日本に、『マッドマックス』が投下したもの 西森路代×ハン・トンヒョン - wezzy|ウェジー