これまで見つかった中で最大の魚竜の歯の付け根。EurekAlertおよびチューリヒ大学提供(撮影日不明)。(c)Rosi ROTH / EUREKALERT! / AFP 【4月28日 AFP】スイス・アルプス(Swiss Alps)の山中で発掘された海生爬虫(はちゅう)類「魚竜」3個体の化石のうちの1個体が、これまで見つかった中で最大の歯を持っていたことが分かった。28日に研究論文が学術誌「古脊椎動物ジャーナル(Journal of Vertebrate Paleontology)」に掲載された。 魚竜は体の部分が長く、頭の部分は小さい。大きい個体で体重80トン、体長20メートルに成長する。三畳紀前期、約2億5000万年前に現れたが、大型の魚竜は約2億年前に絶滅した。 恐竜とは異なり、魚竜は化石がほとんど残っていないことが「今なお謎に包まれている理由だ」と、論文の筆頭著者である独ボン大学