インターネットの「ビックウェーブ」が日本にやってきて早20数年、今年(2022年)には、国立国会図書館が所蔵する貴重な絶版本を「個人向けデジタル化資料送信サービス」として、インターネット経由で閲覧できるサービスを開始した。絶版本の内容も、より手軽に見られる時代になった。一方、書籍化されていないインターネットの情報・コンテンツはどうなるのであろうか? はるか昔に書き込んだteacup掲示板の内容、初めてジオシティーズで制作したホームページ、思い出深いインターネットのニュース記事、これらの情報は残っているだろうか。残っているものは少ない気がする。 そもそも当時は、書き込んだ本人や制作者、そしてデータを預かる側も、未来永劫、保存することは考慮していなかったように思う。 もちろん、Internet Archiveが運営する「Wayback Machine」等で、昔のコンテンツの一部を見ることはでき