どこかの国が、M113装甲兵員輸送車(APC)をベースにした歩兵戦闘車をウクライナに供与した。「装甲歩兵戦闘車(AIFV)」と呼ばれるこの車両は8月以降、前線で撮影された映像に少なくとも2回登場。供与を発表した国はないが、オランダとベルギーに注目が集まっている。 米企業FMCが手がけたAIFVは歴史的に珍しい車両だ。米国ではM2ブラッドレー歩兵戦闘車(IFV)との競争に敗れたが、欧州で採用され、後に再輸出市場に出回った。 重量が27トンあり、乗員と戦闘員合わせて10人乗り込めるM2は、世界最高峰の性能を誇るIFVとなった。だが、昼夜使える照準装置や、強力なブッシュマスター25mm機関砲、TOW対戦車ミサイル2連装発射機を備えるM2は、1両あたり約400万ドル(約6億円)と高価だ。 M2ほどの性能を持つ車両は米陸軍が価格面で難色を示すかもしれないと予想したFMCは、1960年代後半から70年
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