モバイル 【連載】佐野正弘のITインサイト 第115回 プラチナバンドで“2026年のタイムリミット”に備える楽天モバイル、思惑はうまくいくのか 去る6月27日、楽天モバイルが「プラチナバンド」と呼ばれる周波数帯の1つ、700MHz帯による商用サービスの提供を開始したことを発表。同日に楽天モバイルが実施した記者発表会では代表取締役会長の三木谷浩史氏が登壇し、派手な演出でプラチナバンドによるサービス開始をアピールするなど、サービス提供にかなり力が入っている様子だった。 プラチナバンドが有効になる2つのケース 力を入れる理由は、やはり1GHz以下で障害物に強く、広域をカバーしやすいプラチナバンドが携帯電話会社にとって非常に重要でありながら、後発の楽天モバイルにその割り当てがなかったためだろう。 実際楽天モバイルは、プラチナバンドの割り当てがないことが競争上非常に不利だと、総務省での有識者会議で