サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグで、日本が27日に戦うコスタリカ。同国がW杯未経験だった1980年代、サッカー界の進化に尽力した日本人がいる。当時、青年海外協力隊員として赴任し筋力トレーニングの方法を伝えた下田功さん(60)=静岡県藤枝市出身=だ。「大きな成功体験をさせてもらった。心を開いてくれた彼らに感謝している」と語る。 (小坂亮太) 現在、J3ギラヴァンツ北九州(北九州市)で普及事業本部長を務める下田さん。学生時代は強豪の静岡・藤枝東高校、順天堂大でサッカーに打ち込んだ。卒業後の八五年に協力隊員となり、サッカー人気の高いコスタリカに派遣された。