女優として舞台やテレビのバラエティ番組など幅広く活躍する柴田理恵さん。現在、東京を拠点に仕事をしながら、富山県に住む92歳の母の遠距離介護を続けている。離れた場所から介護が必要な高齢の母と向き合う中で、親子の距離感や直接介護してくれる人たちとの関係に発見があったという。柴田さんが遠距離介護に至った経緯や向き合い方、高齢の母に対する今の思いについて聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice) ――遠距離介護されていると聞きました。どのようなきっかけがあったのでしょうか? 柴田理恵: 母は今92歳で、富山県の八尾という山間の場所に住んでいます。2016年に父が他界してから一人暮らしになって、それからしばらくして体をこわしました。それまでは介護認定が要支援だったのに、いきなり要介護4になってしまったんです。 そのとき母に「東京に来る?」と聞いてみました。そうしたら