フリージャーナリストの安田純平さん(41)がシリアで武装勢力に拉致され、身代金を要求されているとの声明を出した国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は、「確認が不十分だった」としてこの声明を撤回した。28日付の新たな声明をホームページ上に公表し、明らかにした。 同記者団は22日、武装勢力が期限を切って身代金を要求しているとした声明を発表。だが、この声明は「正しい手続きに沿って作られたものではなかった」として撤回した。そのうえで、安田さんの家族や友人に対して謝罪するとした。 22日の声明では、武装勢力は、身代金が実行されない場合、安田さんを殺害するか、他のテロ組織に身柄を売り渡すと脅していると述べ、日本政府に救出のために全力を尽くすよう求めていた。