新野球場は南海トラフ地震の津波浸水想定地域に計画され、浜松市の遠州浜海岸は絶滅危惧種アカウミガメの産卵地として世界的に有名である。「人命軽視」と市民らは怒り、NPOは「絶対反対」の署名をスタートする。 当初、川勝平太静岡県知事は防災機能付きの「ユニーク施設」だと何度もアピールした。ところが、蓋を開けてみれば、津波避難施設など何もない、ただの野球場計画だった。 問題は山積みなのに、総額520億円に上る野球場建設に前のめりの川勝知事の背中を強く押すのは、2023年1月で御年93歳を迎えるスズキ自動車相談役の鈴木修氏だ。