タリバンが空港居住区を襲撃 ３７人死亡、子供ら人質に立てこもり アフガン第２の都市カンダハル【ニューデリー＝岩田智雄】アフガニスタン南部カンダハル空港周辺の敷地内にある居住区が８日夜、イスラム原理主義勢力タリバンに襲撃され、治安部隊との間で銃撃戦になった。襲撃犯の一部は９日も敷地内に立てこもり、ロイター通信によると、市民と治安部隊要員計３７人が死亡、３５人が負傷した。タリバン側も９人が殺害された。 当局者とロイター通信によれば、タリバンは学校や商店がある軍と空港の居住区をロケット砲などで攻撃。女性や子供を含む６人を人質にとり抵抗した。 カンダハルはアフガン第２の都市で、タリバンの影響力が強い地域にある。空港は、アフガン軍のほか、米軍主導の北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）の駐留部隊も拠点を置き、厳重な警備態勢が取られていた。ＮＡＴＯは駐留部隊に犠牲者が出たとの報告はないとしている。空港内の軍施設は侵入されていないという。
