福島第一原発の空撮を、東京電力が公開した。自衛隊の空撮などもあり、すでに見慣れた映像かもしれないが、今回の撮影は無人ヘリ「T-Hawk」によるもの。原子炉から発生する放射線量を気にせず、接近できる。 撮影は10日の15時59分から16時28分まで。映像は約50秒に編集されている。 今回の撮影について松本純一原子炉・立地本部長代理は、こう語った。「現時点ではこの映像から何か特別プラントの状況が判明したことは特にない。使用済み燃料プールの状況がもう少し詳細に撮れてくれば、中の状況がよくわかるのではないかと思う」。 無人ヘリはアメリカ軍から提供された。可視カメラと赤外線カメラを備えている。垂直離着陸機能を備え、同軍では諜報活動や爆発物処理に活用されている。原子炉の温度分布もわかる。 「今後、何回か飛んで、原子炉建屋の上部の状況を、ホバリングでよりズームを効かせて中を詳細に確認できればと思う」(松