宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、物資補給機「こうのとり」6号機で予定していた「宇宙ごみ」の除去実験に失敗したことを明らかにした。ごみに見立てた重りを宇宙空間に出せず、電気を流して除去するための針金も延ばせなかった。 原因は調査中だが、重りを機体に固定していた4つのボルトのうち1つが外れなかった可能性が高いという。実験期間を当初予定の7日間から約半日延長して外す信号を送り続けたが、解決しなかった。 このため針金の代わりに、こうのとりの機体に電気を流す実験を急遽(きゅうきょ)、実施。電流を起こす装置は正常に機能することを確認した。人工衛星の帯電を緩和し故障を防ぐ技術への応用が期待できるという。こうのとりは6日未明、大気圏に再突入し大半が燃え尽きた。 こうのとりは先月28日に国際宇宙ステーション(ISS)を離脱した後、宇宙ごみの除去実験を開始。20キロの重りを長さ700メートルの針金の先
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