東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、米政府が日本に派遣した「海兵隊放射能等対処専門部隊」(CBIRF)が来週中に帰国する見通しとなった。 複数の日米関係筋が19日、明らかにした。 CBIRFは大規模な放射能漏れなどの緊急事態に被爆者の除染作業などを行う。2日以降に約150人が来日し、自衛隊との協力方法を調整していた。東電が17日に事故の収束に向けた「工程表」を発表したことなどで、緊急事態に直面する可能性が低くなったと判断したとみられる。 これに関連し、北沢防衛相は19日午前の閣議後記者会見で「不幸中の幸いでCBIRFが出動しなくていい状況が続いてきた。(事態収拾の)見通しが立てば帰ることになる」と語った上で、近くCBIRFが待機する東京・米軍横田基地を訪れ、謝意を伝える考えを示した。