北海道・知床半島沖で観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は9日、サハリン・コルサコフ港で、ロシアが実効支配する北方領土・国後島などで見つかった男女3人の遺体をロシア側から引き取り、巡視船で小樽港に向け出発したと明らかにした。到着は10日午前8時ごろという。 3遺体は5~6月、国後島西岸とサハリン南部で見つかった。日本側からDNA型データの提供を受け、ロシア側が鑑定したところ、曽山聖甲板員=事故当時(27)=や乗客の男女と一致した。 1管は小樽に搬送後、改めて鑑定を実施し、身元の確認を行う。 4月23日に発生した事故では、1管は乗客乗員計26人のうち15人が死亡、11人が行方不明としている。