スキップの松村千秋(24歳)のショット。まだ若いチームだが、その昨年からの急成長ぶりは目を見張るものがある中部電力。 観客席の応援団に手を振ると、選手たちからは笑顔と、そして涙がこぼれた。 1月30日に軽井沢アイスパークで開幕したカーリングの日本選手権は2月5日、最終日を迎え、女子はLS北見との決勝を制した中部電力が優勝した。3年ぶり、5度目の優勝である。しかも昨年は、ブロック大会で敗れ、出場すらかなわなかった大会だ。 予選リーグではLS北見に敗れ、7勝1敗。プレーオフでも1位通過のLS北見に一度は敗北を喫する(カーリングでは予選リーグの1位と2位、3位と4位でプレーオフが行なわれる)。その後、3度目の対戦での7-5の僅差の勝利は、大きな1勝となった。 決勝戦は、中部電力の今大会の快進撃を支えた理由を、あらためて知らしめる内容でもあった。 リードからのセットアップ(ストーンの位置取り戦略)