スポーツナビ | 全国高校サッカー選手権大会 | 第90回 | コラム・会見 | 苦しみから成長した別格のエース・白崎凌兵今大会の注目選手を１人挙げるとするなら、真っ先に山梨学院大附の白崎凌兵の名前が出てくる。今年はもともと“タレント不足”と言われていた。というより、昨年が異例ともいうべき大豊作の年だった。“プラチナ世代”と言われ、宮市亮（アーセナル）、柴崎岳（鹿島）、小島秀仁（浦和）、昌子源（鹿島）、櫛引一紀（札幌）とすでにルーキーイヤーからトップチームで出番をつかむようなタレントがひしめいていた。 その反動もあって、今大会は地味なイメージは否めないが、白崎は仮に昨年３年生であったとしても、彼ら同等の注目に値する選手だ。それほど、白崎の持っている才能には素晴らしいものがある。 筆者が白崎の存在を知ったのは昨年のことだった。山梨学院大附が日本一に輝いたおととしの選手権では、彼はスタンドでメガホンを持って、試合の様子を見つめていた。年が明けるとＦＷ加部未蘭（甲府）を中心としたチーム作りが始まったが、加部がけ
