静大人工衛星「はごろも」からデータ受信 浜松｜静岡新聞アットエス人工衛星「はごろも」からのデータ受信に安心した笑顔を見せる学生ら＝２０日午前１１時１０分ごろ、浜松市中区の静岡大浜松キャンパス 静岡大工学部は２０日、国際宇宙ステーションから１９日夜に宇宙空間に放出された超小型人工衛星「はごろも」が、浜松市上空を通過して初となる公式なデータの受信に成功した。 同市中区の同大浜松キャンパスの受信室で、人工衛星の開発を主導した山極芳樹教授と能見公博教授や、携わった学生らが待機した。はごろもは高度４００キロの軌道上を約９０分で１周する速度で周回していて、午前９時半ごろの通過では受信できず、同１１時１０分ごろに機体の状態などを伝えるモールス信号を捉えた。 はごろもは、宇宙と地上をケーブルでつないで昇降機が人や物資を運ぶ「宇宙エレベーター」構想実現に必要なテザーと呼ばれるケーブル伸展の実証用に開発された。はごろもに内蔵したケーブルの伸び具合を実験で確かめる。
