宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、国際宇宙ステーション(ISS)からの超小型衛星の放出について、衛星を飛ばしたい利用者とJAXAを仲介する企業2社と協定を結ぶと発表した。 超小型衛星は10センチ立方ほどの衛星。短期間に安価で作ることができ、民間の参入が増えている。JAXAは2020年度までに、日本実験棟「きぼう」から年100機程度を放出できるようにする計画を進めている。放出枠の7割を民営化する方針で、2月から仲介役の企業を公募。宇宙ベンチャーのスペースBDと、三井物産の2社が選ばれた。 JAXAの若田光一理事は「超小型衛星は今や『きぼう』からの放出が世界標準。民間ならではのアイデアで、需要をさらに拡大して欲しい」と話した。(東山正宜)