J1仙台などで活躍し昨季限りで現役を退いた財前宣之さん(35)が今春、同クラブの育成部門アカデミーのコーチとして戻ってきた。現役時代仙台には7年間、在籍。財前さんは「一番親しみのある仙台で、サッカーの仕事に携われて幸せ。現役時代にお世話になった分、精いっぱい恩返ししたい」と将来のJリーガー育成に奮闘する。 財前さんは9日、クラブの小学生以下の選手を対象に指導を始めた。11日は仙台市の泉パークタウン練習場で、小学2年生約20人を前に手本を示しながらドリブルやリフティングを教えた。「サッカーを楽しいと思ってもらうことがプロ選手になる第一歩。教え子が将来、Jリーグで活躍する姿を見たい」と意気込む。 コーチ就任はことし初め、仙台の幹部らを訪ね現役引退を報告したのがきっかけ。進路について懇談する中、コーチの話が持ち上がり、すぐにまとまったという。コーチのほか、ジュニアユース(中学生)のチームの中