埼玉県狭山市在住のアマチュア天文家・佐藤直人さん(58)が1997年2月、火星と木星の間に発見した小惑星を、東日本大震災後、「Tohoku(東北)」と名付けたことがわかった。 佐藤さんが5日、岩手県庁で記者会見し明らかにした。小惑星は偶然にも、震災から1年の11日、太陽や地球と一直線上に並ぶという。 佐藤さんは昨年5月11日、「世界がこの大災害を忘れないようTohokuと名付けたい」と国際天文学連合(本部・パリ)小惑星センターに申請。通常、半年以上かかるところを同年6月15日に認定された。 「Tohoku」は直径約数キロ・メートル。地球からの距離は約1・8億キロ・メートルで、約3年8か月で太陽の回りを1周する。17・7等級と暗く、肉眼では見えないが、11日には獅子座の中、火星のすぐそばに位置する。佐藤さんは「日本では、死者の魂が星になるという言い伝えもある。11日は空を見上げ、犠牲者への思