佐賀市のプロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」の練習場として利用される旧市立富士小体育館の改修工事を巡り、畑瀬信芳副市長(60)が主導して市予算を流用した問題が浮上し、サッカーJ1・サガン鳥栖の運営会社「サガン・ドリームス」の竹原稔社長(58)との癒着が疑われる事態に発展している。畑瀬氏は便宜供与を否定する一方、市政を混乱させたとして18日付で副市長を引責辞任。事態の幕引きを図りたい意向だが、市民から疑惑の追及を求める声がやまない。 「李下(りか)に冠を正さず。疑われることになったのは私の不徳のいたすところだ」。畑瀬氏は辞意を表明した1月25日、報道陣に心境をそう吐露していた。