2019年7月の参院選広島選挙区を巡り、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相の衆院議員河井克行被告(58)は23日、東京地裁の被告人質問で「責任は全て私が負う」と述べ、議員辞職を表明した。地元議員への現金供与を買収と認め、全面無罪の主張を撤回した。事件では妻の案里前参院議員(47)の有罪が確定し、議員辞職している。 元法相は弁護側の質問に対し「多くの皆さまにご迷惑をかけ、国政選挙の信頼を損なった」と謝罪した。地元議員らへの現金供与については「全てが買収目的ではなかったが、全般的に選挙買収罪の事実は争わない」と述べた。