はじめに データを扱う人であれば誰でも、利用者がデータをどんな場面で活用しているのかを想像しているのではないでしょうか。たとえば、技術者が技術トレンドをいち早くキャッチして何のスキルセットを新たに身に付けるか、プロジェクトマネージャが先を見通してどうやって品質、費用、納期をコントロールするか、CEO がこれから伸びていくであろう事業領域を予見してどの事業に経営資源を割り当てるか(注1)など、データの価値を知として最大化している様子をイメージしていると思います。 データの出どころは人それぞれだと思いますが、近頃はブログやニュースサイトといったインターネット上のデータにも価値ある内容が溢れていると考えています。このような客観的なデータを入手することができるのなら、一人で考えるより間違いを発見しやすいですし、ジェームズ・スロウィッキーの「みんなの意見は案外正しい(注2)」で述べられているような群