今、発売中の『論座』6月号に思想史家の芹沢一也さんといっしょに記事を書きました。「犯罪不安」とか「体感治安」というイメージが増殖し、「地方共同体復活」というノスタルジー的スローガンが掲げられ、さまざまな要素が絡みあって今の現実を形作ってしまって、結果的には逆のことが起きている、ねじれた過程をなるべくわかりやすく書いたつもりです。 『増殖する「不審者情報」』というタイトルです。 こちらの記事はこの号の発売期間中のみですが、論座のサイトでも見ることができます。 私もよく訪れるサイトの「冬枯れの街」 の遊鬱さんが、この記事の感想をこのように書いてくれてます。 『体感不安に駆動されて立ち上がる「不安共同体」のおぞましさが伝わってきます。そしてどこかでざらつきを感じつつも空気やら安全の錦の御旗の前にその違和感を押し込めてよくて傍観者もしくは不安共同体に参加してしまうであろうことも…。最高傑作「屍鬼」