東京本社科学医療部 杉本崇 「白血病が急増している」という誤った情報が、インターネットを駆け巡っています。 日本医師会が否定する コメント を出していますが、より詳しい解説をご紹介します。 取材したのは、独立行政法人放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター規制科学研究プログラムリスク評価研究チームリーダー吉永信治さんです。 ――なぜ事実ではないと考えられるのか 放射線による白血病の増加は、原爆被爆者を対象とした調査を初めとした多くの疫学研究で示されています。 しかしながら、以下の2つの点から、「福島第一原発事故から放出された放射性物質による被ばくが原因で、今年の10月までの6カ月間で昨年と比べ白血病の患者数が7倍に増加したこと」が事実であるとは考えにくいです。