誰もが被害者になりうると同時に加害者にもなりうる。 著作権についてはこうした意味で関心が高くなったが、 名誉毀損についても、同じようなことが言える。 ●ネットはもちろん、口を開けば起こる名誉毀損 ネットでの名誉毀損裁判をきっかけに、名誉毀損に関する資料をあれこれ読んでみた。 名誉毀損は、いろいろな意味で問題の多い法律だと、何人もの法律関係者が指摘している。 名誉毀損にたいする賠償額は高額化しているが、被害者は、裁判に勝っても十分に報いられたようには思えない。その一方、メディアの萎縮効果も確実に起こっている。 発信した情報がほんとうのことであっても名誉毀損にはなる。というよりも、ほんとうであればあるほど、名誉を傷つけた可能性は高い。具体的な損害がなくて、相手の「名誉感情」を傷つけたということでも名誉毀損は成立する。 学校裏サイトでのいじめが深刻な問題になっているが、こうした中傷も、発言者を特