本日(12月26日)の日経新聞では、「1人当たりGDP、2年連続最高に 昨年ドル換算、世界14位維持」という記事が掲載されている。これは2011年の一人当たりGDP、つまり国民一人一人の豊かさをあらわす数字である。 ただ、日経記事でも紹介されているが、このGDPの値はその時点の為替レートの動きで変動する。2011年は円高が進んだ年で、その分ドルベースに直した表面上の日本のGDPは「かさ上げ」される。為替市場の変動を均して、一人当たりGDPの豊かさをみるには、購買力平価で換算する方法がある。 また、本日の日経新聞で紹介されたランキングはOECD加盟国だけに限定している。現在は、シンガポールや香港などが無視できない経済規模となり、日本よりもかなり豊かな国である。それらの国を含めて経済規模上位22カ国を選び、国民の豊かさを示したのがこの表である。2011年時点で、日本は22カ国中18位である