2. 【特集:専門職への利用ガイダンス】 専門職業人の情報収集を支援するガイダンス 中央大学入学センター入試課 梅澤貴典 1.はじめに 専門職業人1には、玉石混交のWeb情報に頼ることなく「発信元と責任の所在を辿れる情報源を豊富に持ち、必要に応じて的確に選択して引き出せる能力(情報リテラシー)」が求められる。 これまで専門図書館が提供してきた資料には、いわゆる灰色文献など一般には手に入らないものも多く、また図書館が有償契約しているために利用できるデータベース(以下「DB」という。)もあるが、これらが「図書館があるからこそ特権的に手に入る情報」であることについては、必ずしも認識されていない。「どんな情報でもWebから無料で手に入る」との誤解が、利用者のみならず予算と人的資源の配分に権限を持つ親機関の長にも及んでいる場合、図書館の存在意義が過小評価され、存続の危機に晒される恐れもある。 本稿で
寄席の常連さんから質問を出してもらってそれに答える、という三題噺企画の、質問と答えの紹介です。一部改変入り。 ----------------------------------------------------- Q「図書館で働く者として、どういうことを心得ておくのが良いですか?」 世の中のほとんどの人、大多数の人が、図書館というものに何の興味も関心も持ってない、ということを常に忘れないようにしておくことかな、と思います。 忘れちゃうんですよね、こういう仕事してると。もちろん自分では、図書館のような施設なり仕組みなりというのは社会世界の役に立てるはずの、意義のあるものだというふうに考えてはいるんだけど、世の中のほとんどの人、住民、納税者の多くは、まあまずそんなことは考えてないし、なくてもまあまあ困らないと言う人が大多数だろうし、そして、そういう人たち、そういう社会世界を相手にして仕事し
人物でたどる日本の図書館の歴史 社会一般 小川 徹(著) / 奥泉 和久(著) / 小黒 浩司(著) A5判 664ページ 上製 定価 8000円+税 ISBN978-4-7872-0060-0 C0000 在庫あり 奥付の初版発行年月 2016年06月 書店発売日 2016年06月30日 登録日 2016年02月19日 紹介佐野友三郎、浜畑栄造、田所糧助、韮塚一三郎、森博――日本の図書館の草創期に、人知れず苦闘を重ねて「開かれた図書館」づくりに邁進した5人の業績を丹念にたどり、公共図書館が市民生活に及ぼした意義と実現した成果を多くの史料をもとに描く労作。 解説1900年代、秋田県と山口県に図書館を設置するために奮闘し、両県の図書館長として運営に力を注いだ佐野友三郎、幸徳秋水らが明治天皇暗殺計画を企てたというフレームアップで検挙された大逆事件の関係者の地・和歌山県新宮市の図書館長浜畑栄造
2016年6月23日、横浜市立大学は、所蔵する江戸時代~明治時代の古地図コレクションをデータベース化した「横浜市立大学所蔵の古地図データベース」を公開しました。 同学の第3代図書館長であった地理学者の鮎澤信太郎氏が収集した古地図282点の画像及び書誌情報が公開されています。 横浜市立大学所蔵の古地図データベース http://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~ycu-rare/ 江戸時代の地図をデータ化!! ~横浜市立大学所蔵の古地図データベースを公開します~(横浜市立大学, 2016/6/22付) http://www.yokohama-cu.ac.jp/univ/pr/press/pdf/20160622.pdf
愛知教育大学(刈谷市)の付属図書館に、館内貸し出し用のうちわ17本が並んでいる。コーナーにあるうちわには「夏を楽しむ1冊」「涼しくなる1冊」のお薦め本17冊が紹介されている。 図書館は学生だけでなく、一般の人たちも使うことができる。蒸し暑い時期に、うちわ持参で来館する姿を見て、同館司書の稲葉裕美さん(29)が貸し出し用うちわを作った。 うちわは昨年度のオープンキャンパスの残りを再利用。その際の情報を隠すため、お薦め本の記載を考案した。 世界の奇妙な物、場所などを満… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。
Library of the Year 2016 候補を推薦してください。 Library of the Year 2016はNPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が主催・企画・運営いたします。今回も候補の推薦を募ります。 なお、IRIへのご連絡・お問い合わせはお問い合わせのページからお願いいたします。 概要 NPO法人知的資源イニシアティブ(IRI)が主催・企画・運営するLibrary of the Year 2016の候補の推薦を募ります。自薦他薦問わず、これぞ!というものを推薦してください。 「Library of the Year」は、IRIが図書館など全国の知的情報資源に関わる機関を対象として授与する賞で、2006年に始まり2015年をもって10年間を一つの区切りとして中止することになりました。が、その後、関係者や全国の図書館員から再開を望む声が多く寄せられ、IRI理事会で慎
本が好きで司書資格をとったはいいが、 就職先候補を探すのにどう結び付くのかわからない、 司書になるのは難しそうなので ひとまず関係のある仕事について様子を伺いたい、 結局この資格が何の役に立つのかわからない、 そんなあなたへのヒントを書きましょう。 司書資格を持つ人が興味を持ちそうな就職の方向性、その一例を! 現段階では特に企業を網羅するつもりがないから 身近でお世話になっていたり、 ぱっと思いついり、僕好みの企業を例として書いてあります。 あと企業ごとの事業が多岐にわたっていたりするので 上手な分類になっていないのはご愛嬌。 動機などの細かい話は下の方に書いておいたのでそちらをご参照。 図書館業務全般の支援 物流、人材、業務など様々な面から図書館をサポート。 「総合的」な仕事をする大きな企業。 図書館ソリューションと表現していることもある。 個人的にはCHIグループが今後どうなるのか気に
終戦以後、連合国の占領下に置かれた日本で行われた教育改革。 その中で変革を迫られた学校図書館は、アメリカをモデルに生まれ変わっていく―。 今につながる学校図書館の歴史を見通しながら、学校教育と図書館がどう連携できるのか、その課題と未来像を問う。 2014年の学校図書館法改正を始めとして、大きく変動する現場に対し、未だ積み重ねが乏しい研究状況に、本書は一石を投じる。 序(根本彰) まえがき 第1章 本書の目的、対象ならびに意義 第2章 アメリカにおける20世紀前半までの学校図書館制度および理論 第3章 アメリカにおける20世紀前半の学校カリキュラム改革 第4章 占領下教育改革とアメリカの影響 第5章 戦後新教育実践における学校図書館 第6章 日米の学校教育実践における学校図書館の位置づけ あとがき
令和6(2024)年能登半島地震及び同年4月17日に愛媛・高知で発生した地震について この度、地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。 また、それぞれの地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、一日も早く平穏な日々に戻る事をご祈念申し上げます。 日本図書館協会及び図書館災害対策委員会も微力ではありますが、支援を模索し、対応してまいります。 被災情報並びにお困り事がありましたら、メールにてご一報いただければ幸いです。 saigai★jla.or.jp (★を半角@に換えてください。) 論点整理(案)はこちら 学校図書館法はこちら 学校図書館の整備充実に係るこれまでの意見を踏まえた論点整理(案)に対する意見 貴協力者会議による論点整理(案)の項目の順番にしたがって意見を述べます。なお、○のあとの( )内の数字は論点整理(案)における○が何番目かを示したものです。 0 現状と課
日本最大の図書館蔵書検索サイト「カーリル」を運営する株式会社カーリル(所在地・岐阜県中津川市、代表取締役・吉本龍司)は、図書館業務向けの超高速横断検索API「カーリル Unitrad API(カーリル・ユニトラッド・エーピーアイ)」の運用を開始し、京都府立図書館で初導入されました。従来の業務用横断検索システムと比べて、圧倒的に高速で、使いやすいインターフェースにより、図書館業務の大幅な効率化を実現します。 積み残された課題 カーリルのサービス開始から7年目を迎え、私たちが提供するウェブサービスだけではなく、無償開放しているAPI経由で様々なアプリケーションが図書館のデータと連携しています。これによりユーザーは、様々な方法で図書館の蔵書検索ができるようになりました。ユーザーの利便性は年々向上する一方で、図書館員には遅くて使いにくい従来型の横断検索システムの利用が強いられています。都道府県立図
ある質問から 図書館史を勉強するようになって、図書館関係者から最も聞かれたことに次のような質問がある。 「4月2日は図書館記念日で、それは明治5年に書籍館が開設されたことに由来するらしいが、本当か?」 いろんな人がネットで調べて疑問に感じるらしく、以前にも聞かれたことがあり、先日もまたちょっと人に聞かれたりした。最近でもネット上で、4月2日は、明治5年に日本初の近代公共図書館が出来た日であるという話がいくつか出ており、ちょっと誤解が拡散しているようなので、整理しておくことにする。 結論からいうと、この説明は正しくない。 書籍館が日本初の近代公共図書館だというのも突っ込みどころはある気がするが、それはともかく、ネットでこの話がなくならないのは、紙の本でもこうしたことが書いてある文献がおそらく存在するからなのだと思う。 明治5年に書籍館が開設されたのは4月2日ではない。もう少し慎重に、正確に言
多摩地域公共図書館蔵書確認システムとは 「多摩地域公共図書館蔵書確認システム(通称:TAMALAS)」は、多摩地域図書館の図書の所蔵状況を検索するシステムです。システムは多摩デポと(株)カーリル(代表:吉本龍司氏)との共同研究の成果で、多摩地域全体の図書館で所蔵冊数が残り2冊 以下となったISBNがある資料を効果的に検索するために開発したものです。多摩地域と合わせて東京都立図書館、国立国会図書館、たましん歴史資料室の所蔵も検索されます。 このシステムは、「TAMALAS個別処理システム」と「TAMALAS一括処理システム」で構成されています。 「TAMALAS個別処理システム」は、多摩地域の所蔵状況を確認したい資料のISBNを一冊ごとに入力して、検索結果を瞬時に画面表示するシステムです。 「TAMALAS一括処理システム」は、大量の資料を一括して検索し、その結果を帳票に出力するシステムです
英語の勉強をしようと思っていたところ、副題の“Why Libraries Matter More Than Ever in the Age of Google”が気になり、さらにAmazonの図書館情報学のベストセラーのサイトを見ていたらなんだか評判が良かったのをたまたま見て、昨年11月くらいからチマチマkindleにダウンロードして読んでいた本。密かに何人かの同僚にも勧めていた。 今年になって邦訳が出たとの話を聞き、「仕事はやいな!」と感服しつつ、邦訳も買って、このほどようやく読み終わった。 著者はハーバード大学の法学の先生であるが、ロースクールの図書館長をやったり、さらには米国デジタル公共図書館(DPLA)設立委員長として有名な方*1。たぶん、デジタルアーカイブの将来とかをめぐる著者の考え方へのコメントは、自分には出来ないし、ほかの方が絶対に書かれると思うので置いておいて、もっぱら図書
◇棚の場所 らくらく検索 鯖江市は、市図書館(鯖江市水落町)内で探している本がある棚まで案内するスマートフォン用アプリ「さばとマップ」の運用を始めた。測位システムでとらえたスマートフォンの位置と、オープンデータとして公開されている書籍の場所の情報を連動させたサービスで、国内の公共図書館では初めての試みという。 (吉田雄人) タイトルや著者の名前などのキーワードで本を検索すると、館内の見取り図に、約34万冊の蔵書の中から探している本のある棚が「目的地」としてオレンジ色で表示される。アプリ利用者の現在地は青い点で示され、棚との位置関係が分かる。 図書館の横断検索サイトを手がける「カーリル」(岐阜県中津川市)と同館が共同開発した。図書館では、本を分類する際に一般的に使われる日本十進分類法(NDC)の番号を参考に蔵書を棚に収納しており、同社は同館が持つ蔵書情報と見取り図上の書棚の場所を結びつけた。
映画『スリーパーズ』(Sleepers)の主人公の一人であるマイケルは、ヘルズ・キッチン(地獄の調理場)と呼ばれるスラムで育ったが、少年院の図書室において独学で勉強し、地方検事になった。このようにアメリカの図書館は、あらゆる人が無料で利用できる開かれた教育施設であり、極端な例を挙げればホームレスが億万長者になるような階層の流動化に寄与する役割をもつとされている。(注) (注)たとえば、ジャーナリストの菅谷明子は、著書『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告―』のなかで、ニューヨーク公共図書館が情報へのアクセスを担保し、個人の力を伸ばし、コミュニティを活性化させている実例を鮮やかに報告しており、同様の議論は図書館情報学者の川﨑良孝もおこなっている。 つまり、「富めるものはますます富み、貧しきものはますます貧しくなる」という、いわゆる「マタイの原則」を打破する存在として図書館は期待されてい
雑誌「ダ・ヴィンチ」から「本をめぐる物語」を依頼された時、僕のよくない癖が出た。 依頼を逆手に取って、おそらくは先方の望んでいないであろう小説を書いてしまったのだ。前にも「卒業をめぐる物語」を依頼されて、いつまでたっても卒業しない「高校三十三年生」という落語を書いてしまったことがある。あれも「ダ・ヴィンチ」の仕事だった。なんか、すみません。 今回もその発想でやった。大手出版社が新刊小説を刊行しなくなる、という話を書いた。題して「新刊小説の滅亡」(ダ・ヴィンチ編集部編『本をめぐる物語〜小説よ、永遠に』に収録)。 発想は悪ふざけみたいなものだけれど、そしてこれは、タイトルありきで中身を考えていったような小説ではあるけれど、書き進むにしたがって、どんどん自分が真面目に、というより、冗談で済まないことを書いているのに気がついた。 新刊小説の一斉刊行停止という、架空の事態に説得力を持たせるのに、努力
敵を倒して機密情報を入手せよ! 筑波大学学園祭 雙峰祭 11/7 14:00,11/8 10:30スタート 図書館情報メディア研究科 宇陀松村研究室 × 筑波大学附属図書館が贈る新しいスニーキング・ミッション 参加申込はこちら Tweet 人類の最高のともだち「がまじゃんぱー」 2015年 つくばの地で,人工知能「がまじゃんぱー」は生み出された. 彼は人類の良き友人だった. そんなある日,彼はマザーコンピュータである「Tulips」を乗っ取って暴走し始める-. 新たな支配者・がまじゃんぱー,そして彼を崇拝する人々の組織「がま団」. 人々は新体制の圧政に喘ぎ苦しんでいた. そんな中,新体制に抵抗する人々によってレジスタンス組織「チューリップ義勇軍」が結成された.結成以来,彼らは「がま団」と幾度となく抗争を繰り広げてきた. そして今秋,筑波大学附属図書館を舞台に「がま団」と「チューリップ義勇軍
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