先日、国立がん研究センターと国立成育医療研究センターは0~14歳の小児と15~39歳の思春期・若年成人を指す「AYA(Adolescent&Young Adult)世代」のがん患者に関する報告書を公表しましたが、AYA世代のがん患者は75.9%を女性が占めており、この要因として20~39歳で女性の子宮頸がんや乳がんが急増するためとしています。この世代は就職、結婚、出産など人生の節目となるイベントを経験することが多く、がんの治療との両立はご本人にとって非常に大きな負担となります。 このうち、子宮頸がんはワクチンで予防可能な疾患であり、ワクチン接種率向上によってこれらAYA世代の女性の子宮頸がん罹患率を将来的に低下させることが期待されます。 しかし、残念ながら国内におけるHPVワクチン接種率は1%未満にとどまっているのが現状です。 HPVと「がん」との関係子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイ