批評空間 (第2期第22号) 作者: 浅田彰,柄谷行人出版社/メーカー: 太田出版発売日: 1999/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る Alain Badiou「思考のメタファーとしてのダンス」(守中高明訳)『批評空間』II-22、1999 pp.132-144 少し抜き書き; ニーチェの目にとって、ダンスの反対物とはいったい何か? それはドイツ、忌まわしきドイツのことであり、それについて彼はつぎのような定義を与えている――「服従と健脚」と。この忌まわしきドイツの本質とは、軍隊の行進、つまり一列に並んだ鉄槌を打ち降ろすような身体であり、隷属したよく響く身体であるところの軍隊の行進である。すなわち、踏みならされる拍子の身体。それに対して、ダンスとは空気のようで乱れた身体、垂直的な身体である。それは、鉄槌を打ち降ろすような身体ではまった