終わりはどうなるのか、ということだ。 終わりがあるのか、という問は愚問だ。始まりがあれば、必ず終わりがある。したがって、資本主義の終わりを考えるためには、始まりを考えないといけない。 資本主義の始まりはいつか? これまた、いろいろな考え方がある。 中世の後が、資本主義、というのが一般的な理解。経済が始まった瞬間に資本主義は始まっている、というのが、岩井、小幡ラインの考え方。 中世と、その後の違いは、人やモノの流動性が高まったこと、多様な文化が交流したこと、モノの交流も進んだこと、階級や地位の流動性が生じたこと、国家という枠組みが生まれ、権力闘争が激しくなったこと。 これらは、すべて資本主義の発展には有利だ。これは、水野氏の考え方と繋がるものがある。ブローデルなども。 もう1つの資本主義の始まりは、貨幣の始まりによる、という考え方。 貨幣が生まれた瞬間に、交換による搾取が始まる。こう考えると