マガジン9 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン。 |「マガジン9」トップページへ|時々お散歩日記:バックナンバーへ| 2012-03-07up 時々お散歩日記(鈴木耕) 84 ある原子力発電所の事故の資料を入手した新聞記者が、事故処理の指導のために東京からやって来た偉い原子力の学者先生に、その資料を示しながら、事故についてインタビューする。 記者「たとえば冷却水が漏れて、それで炉内が空焚き状態になるとか、燃料棒が欠損して、何かチャイナアクシデントにつながるような…」 学者「ちょっと待って下さい。私は、そのチャイナアクシデントという言葉をそう簡単に使ってもらいたくないんだな。 あなた方が原子炉の安全ということに神経を尖らせていることはよく分かります。私だって、安全な原子炉ということについては人後に落ちないつもりだ。でも、現実の問題として、チャイナアクシデントという現象はそうむやみ