授業準備。近世儒学でエクササーイズ。荻生徂ラララライ……。 某授業で教科書に指定した『日本政治思想史』、明治維新に入る前に、「第一章 近世思想の遺産」の話をしなければならない。わずか30頁足らずだが、朱子学的思惟の解体と国学イデオロギーの展開という日本政治思想史研究においておそらく最も濃厚な話がまとめられている。まあ丸山『日本政治思想史研究』のメインテーマだし……。 二単位科目で(つまり30時間以内で)西洋政治思想史の講義をする場合、一般に(かどうか知らんが……)後半のメインの話は「近代」的な政治思想の形成――「自然法の世俗化」と「社会契約説の成立」――の物語になるのではないかと思う。つまり、〈政治社会のルールは、神によって自然的なものとして与えられた法である〉という中世のキリスト教的自然法思想(トマス・アクィナスとか)が、〈政治社会とそのルールは、自然権において平等な人々が、作為=社会契