まだいろいろ面白い話があった。それは南京市民との暖かい交歓物語で、市民が捕虜の身分の日本軍に好意と信頼を寄せている証拠と思われて、憂さを晴らす一服の清涼剤であった。 このようなことで、南京市民とトラブルが起こった話はついになく、筆者が接した範囲でも不愉快に感じた覚えはなかった。従って東京軍事裁判で南京大虐殺事件が問題になると、嘘だ、報復のためのデッチ上げだ。本当であれば南京市民があのように友好的に接するはずがなく、必ず酷い仕返しをしたはずだ。また人間が、人間を二、三〇万人も短時日で殺せるはずはなく、殺したと思う人間の方が人間の面をかぶったけだものだ、と感じたものである。 大陸打通作戦P232より。 南京事件否定論のバリエーションの中には否定の理由を人間の報復感情に求めるものがあります。 日中戦争において捕虜となった日本人が報復に遭うどころか親切にされた事例をもって「ひどい目に遭わされた人間
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