鹿児島県の三反園(みたぞの)訓(さとし)知事は7日、福岡市の九州電力本店隣のビルで瓜生(うりう)道明社長に会い、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)を直ちに停止して再点検するよう改めて求める再要請書を手渡した。九電は週内にも回答する意向だが、即時停止に応じない方針は変えない。 三反園知事は8月26日に川内原発を直ちに停止するよう要請したが、九電は10月以降の定期検査入りまで稼働を続け、定期検査と別に追加の「特別点検」を実施する方針を今月5日に回答していた。再要請書では、九電が停止要請を拒んだことを「極めて遺憾」と批判。即時停止を重ねて求めるとともに、避難道路の整備や避難支援のための車両の追加など住民の安全対策の上積みを求めた。 三反園知事は「できるだけ早く停止して検証していただきたい。県民の安全を守るため、ぜひご英断を」と話し、瓜生社長は「真摯(しんし)に検討したい」と応じた。 再要請への対応に