ゲン・コーポレーション「一人乗りヘリコプター」(1) 世界最高クラスのエンジン 手にしたらフワッと浮いた (聞き手:諏訪 弘=フリーライター) 長野県松本市に本社を置くゲン・コーポレーションは、世界で唯一、一人乗りのヘリコプター『GEN H-4』を開発している会社だ。代表取締役の柳澤源内さんはエンジン開発では日本有数のエキスパートであり、また長らく機械製造の会社を経営してきた。そのため『GEN H-4』は、シャーシはもとよりエンジンやプロペラまでもが自社生産である。当節では珍しい、ものづくりの気迫がこもったものと言えよう。 言うまでもなく、日本でヘリコプターを操縦・運航するためには様々な法規制の網をクリアしなくてはならない。それは社員数わずか数名の中小企業には手にあまる作業である。それでも開発・販売を「強行してしまった」背景には何があるのか。 一人乗りヘリコプター『GEN H-4』