「営業ゼロ」でも顧客接点を創る、航空宇宙業界に進出した町工場のWeb戦略:製造マネジメント インタビュー(1/3 ページ) 企業活動において、いまやWebは必要不可欠な存在である。Webの可能性に早くから注目していた企業の1つが由紀精密だ。現在は航空宇宙関連機器などの金属精密加工事業などを展開してJAXAなどとも取引するが、元は“経営危機”に陥ったこともある町工場だった。変革の裏側には同社の「Web戦略」の存在がある。 公式サイトを通じた自社ブランドの認知度拡大や新規顧客の獲得、“バズ”を狙った各種SNSでの新製品発表――。こうしたWeb関連の取り組みは、いまや多くの企業が大なり小なり取り入れている。企業が広報、マーケティング活動を行う上で、Webは必要不可欠な存在となった。 製造業においても、Webサイトでの製品販売やSNSなどを活用した情報発信などに取り組む企業は多い。Webは規模の限
製造業では無償が当たり前のソフトウェア、どうすれば有償のサブスクに導けるか:サブスクで稼ぐ製造業のソフトウェア新時代(11)(1/3 ページ) サブスクリプションに代表される、ソフトウェアビジネスによる収益化を製造業で実現するためのノウハウを紹介する本連載。第11回は、製造業では無償が当たり前のソフトウェアを、どのようにすれば有償のサブスクリプションに導けるかについて検討していく。 ハードウェアメーカーにとってソフトウェアとはハードウェアの付属品であり、多くが無償で提供されていた。切り離されて販売されることがなく、今ではすっかり廃れてしまった言葉なのかもしれないが、それらはいわゆる「バンドルソフトウェア」の一つだった。 今回は、このハードウェアに無償で添付されていたバンドルソフトウェアを、どのようにすれば有償のサブスクリプションにシフトできるのか、その収益化戦略について考えてみたいと思う。
安川電機からスピンアウト、植物工場システムを開発 (アクト・コンサルティング 野間 彰 氏)──まず、FAMSの事業について教えてください。 森田氏:我々は安川電機のモーションコントロールやロボット、エネルギー変換などの技術を活用して、独自コンセプトに基づいた自動ソリューションを展開しています。具体的には種まきから、間引き、移植、収穫までを自動化した完全人工光型の野菜生産システムの開発と販売を行っています。もう1つの事業では、食品製造分野を中心に、包装、パレタイザーなどの各種ロボットを利用した自動化を手掛けています。 ──植物工場にロボットを適用し、自動化を図ろうとしたのは、いつからでしょうか? 森田氏:実は2012年から始まっています。当時、私は安川電機に所属しており、モーションコントロール事業部のエンジニアでした。2015年に安川電機は100周年を迎えることから、そこに向けて新規事業の
Close-Up Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?『週刊ダイヤモンド』編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 資生堂・コーセー・ファストリ… 製造業への打撃も計り知れない 国家を挙げての経済活動の「封鎖」が、日本企業を直撃している。 「中国の内需」と「インバウンド需要」を軸に成長戦略を描いてきた化粧品業界はダブルパンチだ。資生堂やコーセーは現地の店舗・カウンターを営業停止にしているが、悪影響は中国国内の消費にとどまらない。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の佐藤和佳子アナリストは、「代購(ソーシャルバイヤー)のメインの購入場所は韓国にある免税店。今後、中国人の個人旅行が禁止になると、トラベルリテールの減収は避けられない」と指摘する。 ファーストリテイリングは、武漢を中心にユニクロ50店舗の営業を停止。グレーターチ
なぜルネサスは工場を停止しなければならないのか ―― 半導体各社のビジネスモデルを整理する:大山聡の業界スコープ(15)(1/3 ページ) 2019年3月7日、ルネサス エレクトロニクスが国内9工場の操業を最大2カ月間停止することを検討している、という報道がなされ、その日同社の株価はストップ安を記録した。これが半導体市況全体の低迷によるものなのか、それともルネサス独自の問題によるものなのか、はっきりしない部分がある。今回は、主な半導体メーカー各社のビジネスモデルを整理しながら、各社がどのような点に注意を払うべきなのか、私見を述べてみたい。 2019年3月7日、ルネサス エレクトロニクス(以下、ルネサス)が国内9工場の操業を最大2カ月間停止することを検討している、という報道がなされ、その日同社の株価はストップ安を記録した。これが半導体市況全体の低迷によるものなのか、それともルネサス独自の問題
私は自動車メーカーで働いていた。各社とも新人には、数カ月、あるいはそれ以上のライン研修を課す。ラインでクルマの部品を組み付けたり、検査したり、あるいは出荷を手伝ったりする。私も例外ではなく、ひたすら内装のパーツを組み付ける仕事をした。 設計者にとってみれば、現場の苦労がわかれば、よりよい設計をしようとする。調達・購買ならば、現場に迷惑をかけないように努めようとする。品質担当であれば、一つの不良品がいかに大きな影響を与えるかがわかるため、品質問題撲滅に努めようとする。 ラインで働いていると、たった数秒であってもラインを止めることがいかに損失かがわかる。自分がミスをしてラインを止めてしまうと、全員の動きが止まるのだ。そのぶんもコストが垂れ流される。自動車工場の場合は、数十秒で1台ずつ完成していく。その秒数ぶんを止めてしまうと、年収分のコストが無駄になる。 工場の資材係は、出社時に、ラインが止ま
農業取材を始めたころ、いくつかの先入観を持っていた。農業をダメにしたのは農協で、兼業農家は否定すべき存在、企業がやれば農業はうまくいく――の3つだ。この連載の1回目が「『兼業農家が日本を支えている』と強弁する罪」(2013年8月23日)というタイトルだったことを思い返すと、ずいぶんステレオタイプな見方をしていたものだと恥ずかしくなる。 農業の側からすれば、あまりにも偏った見方と思うかも知れないが、一方、農業を外から見ている側には今も似たような考え方が少なからずあるように思う。そして筆者にとってこの連載の継続は、そうした表面的な見方を現場の取材と発信を通して改めていくプロセスでもあった。 農協の中にはがんばっているところも、そうでないところもある。それは、会社組織になった農業法人も同じことだ。農協でときに見られる閉鎖的で同調圧力を求める体質は、農協という組織に根ざす問題というより、農村社会を
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