発足したばかりの岸田文雄新政権だが、総裁選時から中国には強気な「対抗姿勢」を打ち出してきていた。対米従属のなかで、経済成長著しい中国とどう向き合うか。 この外交上の最重要問題に、深く影響を与えているのが「新疆ウイグル自治区での弾圧問題」だ。そもそもなぜ中国はウイグル族を弾圧するのか? 日本政府はこのジェノサイドにどう向き合うべきなのか? 米中対立の激化を早期から提言していた天才エコノミスト、エミン・ユルマズ氏(@yurumazu)が解説する(以下、著書『米中覇権戦争で加速する世界秩序の再編 日本経済復活への新シナリオ』(KADOKAWA)より一部編集のうえ、抜粋)。 新疆ウイグル自治区を弾圧する中国政府 2021年3月31日、バイデン政権で初となる世界各国の人権状況に関する2020年版の年次報告書をブリンケン国務長官が発表している。この報告書は約200カ国・地域を対象にしているが、とりわけ
![中国のウイグル族弾圧に日本政府は“弱腰”だが…あえて「賢明」だと言えるワケ | bizSPA!フレッシュ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8a2902f34d4a55e8b2fd963bd0fca8bee703d3c9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbizspa.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2021%2F10%2F22376429_s.jpg)