普及が進むVR(仮想現実)をさらに進化させる研究が進んでいる。触覚や人間の脳の錯覚を利用し、実際のモノに触っている現実感をもたらすものだ。手術のシミュレーションや高齢者の生活補助、マーケティングなど応用は無限に広がる。 バーチャルリアリティー(VR=仮想現実)の普及が急速に進んでいる。2016年10月13日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が「プレイステーション VR」(税抜き4万4980円)を発売したことで、家庭でも気軽にVRを楽しめるようになった。 今、このVRをエンターテインメント領域だけでなく、会社や医療機関での業務補助や家庭での生活支援といった幅広い用途にも生かす「次世代VR」の研究が大学を中心に進められている。 現行のVRは、HMD(ヘッドマウントディスプレー)から流れる3D映像と音声をユーザーの動きと合わせることで、あたかも映像の世界に入り込んだように感じ