写真1●KDDIの新しい販売方式を知らせるチラシ 「au買い方セレクト」では,販売奨励金がない代わり通話料が割安になる「シンプルコース」を用意した。 [画像のクリックで拡大表示] この連載では前回までに,日本の携帯電話メーカーが置かれた難しい状況について,主に行政やキャリアの功罪の側面から論じてきた。しかし,その威信が地に落ちた携帯電話メーカー自身にも責任が大いにあることは間違いない。最終回となる今回は,携帯電話メーカーの側面から今後に進むべき道を探ってみたい。 10月4日,KDDIは販売奨励金にメスを入れ,新しい販売方法を導入することを発表した。ソフトバンクモバイルもこれに追随し新プランを発表。大手通信キャリアが販売奨励金を見直すことで,携帯電話メーカーを含め,これまで日本の移動通信産業の発展を支えて来た産業構造に揺さぶりがかかり始めた。 メーカーが日の目を見ない国内の現状は,長い間携帯
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