[14日 東京] - 「米中貿易戦争は世界経済にとって大変困った問題だが、この際アメリカに中国をたたいてもらいたい」と思っている人は少なくないのではないか。実際、オフレコの懇談ではこの思いを口にする人が結構いる。 米中貿易戦争が続けば、日本企業に限らずグローバルに活動している企業は、いつどこで関税が上がるか分からないし、突然ある会社と取引してはいけないと言われるかもしれない。世界各地に生産拠点を展開し、最も効率的なサプライチェーンを構築することによって成長してきた企業にとって、極めて深刻なビジネス環境の悪化だ。先を読めなくなった企業の活動が委縮すれば、世界経済の潜在成長力は確実に低下する。
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