「ASMLショック」は空騒ぎ? 覚悟すべきは2025年のトランプ・ショックか:湯之上隆のナノフォーカス(77)(1/4 ページ) ASMLの2024年第3四半期決算は業績が「期待外れ」とされ、決算発表の翌日に株価が暴落。「ASMLショック」が広がったと報じられた。だが業績の推移を見れば、これが「ショック」でも何でもないことはすぐに分かる。それよりも注視すべきは、中国によるASML製ArF液浸露光装置の爆買い、そして何よりも「トランプ・ショックの到来」ではないだろうか。 ASMLは2024年10月16日(オランダ時間)、2024年第3四半期(Q3)の決算を発表した。ところが、「技術的なエラー」により、1日前の15日に決算報告書がリリースされてしまい、その業績などが期待外れだったため、実際の決算日の16日にASMLの株価は暴落した。 そして、これに引きずられるように、東京エレクトロンやレーザー
