本来食べられる食品が捨てられてしまうこと。国連環境計画(UNEP)の「Food Waste Index Report 2021」によると、世界の食品ロスは9億3100万tだった。廃棄量の多い国は中国、インドなど人口の多い国が上位に来るが、日本は約816万tで14位となっている。 農林水産省によれば、日本国内の食品ロスは2019年の推計値で年間570万tに達しており、一人当たり約45㎏に相当する。各家庭から発生する家庭系食品ロスが46%、食品製造業や外食産業などから出る事業系食品ロスが54%の割合を占めている。 食品ロスは持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールと169のターゲットのうち、ターゲット12.3「小売り・消費レベルにおける一人当たり食品廃棄を半減させる」や、ターゲット12.5「廃棄物の発生を大幅に削減」に関連している(注)。 食品ロスを削減する試みとして、従来の流通ルートでは