「札幌でO157が集団で発生している、どうやら食中毒らしい。」 そんなニュースがメディアで流れたのは8月13日でした。そして、昨日、14日には原因食材が特定されたと札幌保健所のホームページで情報が公開されました。 公開された資料では、8月7日(火)に老健施設で下痢症を訴える入所者が探知された、とあります。複数の施設から同様の報告が相次ぎ、保健所が調査を行い、「はくさい浅漬け」が原因食材と特定されました。 札幌保健所が公開した情報はこちらです。(PDFファイル) 「おかしい」と最初に気づくのは、医療現場で働く医師や医療者です。今回の事例においても、札幌で診療をしている医師たちが「下痢症例の異常な集積」を感じ、保健所に直接相談されていました。その一人は米国で疫学を学んだ医師でした。患者さんに一番近い所にいる医師が、「保健所に相談してみよう。」と行動を取る、このセンス。医療と公衆衛生のGood