全国で食材偽装が相次ぐ中、暗躍しているのが全国で1,300人ほどいるとされる「食品表示Gメン」だ。驚くことにGメンの大半が女性で、客になりすまして店内をリサーチしているという。 2年前まで食品表示Gメンだったという酒井静枝さん(43)によると「所属は保健所で、『食品衛生監視員』が正しい呼び名」だという。 「一部のエリアを担当して、スーパーマーケットやレストランを巡回して商品を調べていました。あとは地元の主婦や、他店からの評判や情報をもとに調査。怪しい食品は購入して機関に持ち帰り、表示と合っているかどうかチェックします。業界では“食品スパイ”なんて呼ぶ人もいますが、命を守る重要な仕事だと思ってやっていました」 そう話す酒井さんによると「これまで立ち入り調査権などの権限は限られていたが、かつての同僚から、今後は大幅な権限を与える動きがあるという話を聞いた」という。 食品偽装は10月、阪急阪神ホ